1128
Reviews
エナジードリンクレビュー掲載中
342
Comments
みんなの口コミ&感想掲載中
7000
Collections
世界各国へ行き集めたコレクション

モンスターエナジー、bangを3億6200万ドルで買収

投稿日:2023年7月19日|最終更新日:2023年11月 6日

モンスターエナジー、bangを3億6200万ドルで買収
モンスターエナジーによるbangエナジードリンクに対する訴訟の数々については以前のニュースでお伝えした通り。
⇒bang、賠償金の支払いが積み重なり破産申請を出す

その後2023年3月にbangの名物CEOであったJack Owocが解任され、7月3日にモンスターエナジーによるbangの資産のすべてを買収することが発表されました。

今後bangがどのようになっていくか、現時点では不明

このニュースを書いている2023年7月現在、bangの今後の販売計画は不明

モンスターエナジーがbangエナジードリンクを販売し続けるか、bangエナジードリンクの販売終了となるのか・・・。現時点ではbangエナジードリンクが今後どのような展開をしていくかは不明です。
※2023年11月現在のアメリカでは前身のVPXによる製品が店頭に並んでいました。

モンスターエナジーとの戦いに敗れたことによるbangの流通減少

モンスターエナジーとの訴訟で敗れ、スーパークレアチン表記ができなくなったbangシリーズ。

2023年6月時点の調査によるとbangエナジードリンクの売上高は前年同月比で54%減と推測され、アメリカのエナジードリンクシェアを大きく取ってきた新興エナジードリンクブランドの凋落が見て取れます。

bang最期の動き

モンスターエナジー、bangを3億6200万ドルで買収
さらにBangエナジードリンクの新フレーバー発売はここ数ヶ月なく、やったことと言えばbang破産のきっかけになる「スーパークレアチン」の記載のない新しいデザインに全面リニューアルしたことくらい。

多額の賠償金が確定した半年後のアメリカでの変化

実際2023年春にアメリカへ行き100店舗近くの売り場を見てみると、bangはこれまでのシェア拡大傾向にあった流れとは逆に売り場面積を減らしているように見えました。既に流通しているbangの在庫を売り切っているような状態。

この後にスーパークレアチン表記のない新しいデザインのbangが発売されることが確定しており、一部で流通が始まっているとのこと。
※2023年春、西海岸の店頭にはスーパークレアチン表記のある古いデザインの在庫がダブついていて新デザインは見かけなかった、SNSによれば全米でbangの在庫が枯渇し始めたと感じる人の声多数
※2023年秋、bangの売り場面積は半年前の春からさらに激減し、スーパークレアチン表記の新デザインに切り替わったものがわずかに並び始めていたが、これらも最後に製造された在庫と思われる

bang公式サイト

2023年7月現在、bang公式サイトには製品ページがなくなってしまい、現時点で購入できる商品の情報も見れなくなっています。

モンスターエナジー、bangを3億6200万ドルで買収
2023年10月現在、bang公式サイトはトップページが停止中表示となり、その配下にあった全てのページが非公開に。

モンスターエナジー、bangを3億6200万ドルで買収
個性的なプロモーション映像が多かった公式YouTubeも動画はすべてなくなっています。ヘッダー画像はスーパークレアチン表記のないデザインの商品が並んでいます。

bangファンは複雑な心境

アメリカにはbangの熱烈なファンたちがいて、今回の騒動をどう感じているのでしょうか。これは一部の声。

  • 普段モンスターは飲まないしファンでもありませんが、bangは今後も飲み続ける。モンスターがbangを変えてしまうなら話は別ですが
  • モンスターがエナジードリンクを独占しようとしている・・・
  • 味・中身・価格が同じであればどこが販売しようが関係ないと思いませんか?
  • とにかく今bangを買いだめしてるよ
  • これからの2年分のbangを買い占めた
  • これ以降(裁判以降)モンスターは買ってないし今後も買わない
  • モンスターやbang以外にもGHOSTBucked UpC4VENOMなど優れたエナジードリンクがありそちらを飲む
  • モンスターが買収しなければbangは終わっていた
  • bangの評判が良いフレーバーをREIGNで発売するんじゃない?
  • REIGNとbangが共存できるでしょうか?だってREIGNはbangのコピーですから(bangがシェアを大きく伸ばした後にモンスター傘下のREIGNが発売された)
  • 買収によってbangがまた店頭に戻ってきてくれることを願う
  • レッドブルサイコー!

エナジードリンクマニアの考察

bangならではの遊び心あるブランドカラーはなくなるのでは

個人的にはこれまでコカ・コーラで発売されてきたいくつかのエナジードリンクブランドがモンスターエナジー傘下になったことでこれまでの各ブランドの個性や勢いが失われてしまったように感じています。

bangが今後も継続的に販売されるとしてもこれまでのようなbangらしい新製品が出るかは微妙だと思っていて、同時に陽キャ全開でbangの世界観を表現した独特なSNSプロモーションも見れなくなるとしたら残念に思います。

bangの工場も手にしたモンスターエナジーの今後の動向

今回の買収によってbangが所有していたアリゾナの生産ライン(毎分3600缶製造)も手にするモンスターエナジー。今後ここで引き続きbangが製造されるかどうかは当然明らかになっていません。bangを廃止してモンスターエナジー製品の増産をする可能性も十分あります。

とは言え買収後はしっかりモンスターエナジーグループのブランドとして公開されているので、一応bang自体は残ることが確定したようです。社内でも既存のbang製品について夏までに情報が引き継がれていてその分は今後もモンスター配下のブランドとして製造されていくと思うので、どんなフレーバーやシリーズが継続販売されるのかはまた現地で確認していこうと思います。
※2023年11月現在はまだモンスターエナジー配下のbangは見かけませんでした

著者について著者:エナジー・ドリン君

2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。