β Ver. から発売されたサントリーのデジタル系エナジードリンク

これまでのエクストリームスポーツなどを中心としたエナジードリンクとは異なる、「デジタル世代に向けた超没入エナジードリンク」ということでサントリーから発売されたデジタル系のエナジードリンク。eスポーツをはじめとしてデジタルとの親和性を高めて訴求しています。
2019年12月6日に、正式発売前のβ版がアマゾンや大学生協などで先行販売されました。
このイメージ動画からもわかるとおり、これまでのエナジードリンクの世界とは違う、所謂オタクシーンを中心にターゲットを絞ったマーケティングを展開していくことが考えられ、ツイッターを中心に徐々に認知度を上げていきました。
2020年、ZONeエナジードリンクが全国販売開始
2020年、バージョンを1.0.0として全国でZONeエナジードリンクが発売されました。さらに赤いZONe FIREWALLが同時発売になったことは、発売初日から店頭で大きく目立ち存在感をアピールすることができたと言えるでしょう。まさにサントリーパワー。独立系エナジードリンクブランドには絶対にできません。
500mlの謎の黒と赤のエナジードリンク、どうやっても目立ちますよね。
さらにZONeエナジードリンクのキャラクター、擬人化などがツイッターを中心に広がりました。

多くのフォロワーを持つイラストレーターなどがプロモーションの一環としてZONeのイラストを上げて拡散したり、同時にコンテンストまでやってしまったり、発売直後からオタクシーンに一気に広がったのは見事なやり方でした。

さらにデジタル系に身近なところで多岐にわたって行われていたプロモーションもこれまで「いくつものエナジードリンクを発売しては1年以内に終売にする」で有名だったサントリーとはまったく違いました。
これまでデジタル系分野に直接訴求することのなかった枠にZONeエナジードリンクが完全にハマったと言っても過言ではないでしょう。
ひたすら新商品を連発するZONe
3フレーバー目の青いZONe DEEP DIVEが発売され、店頭で500mlの黒、赤、青のエナジードリンクが並ぶわけです。目立ちますよね。味もカルピスサワーのような味で飲みやすいと評判。
ツイッターのほか、エナジードリンクとは関係のない大手メディアも発売日に取り上げるなどネットでは特に話題になったと言えます。
コスパの良い大容量エナジードリンクが定着
この時点で、500mlのビッグサイズで約200円という日本のエナジードリンクとしてはコスパの良い商品が揃い始めたことで、エナジードリンクを飲むなら量の多いZONeを買う人も少なからず出てきたのではないと想像します。
新商品発売を連発しすぎる傾向に
そしてレビュー一覧を見ていただくとわかる通り、ZONeは破竹の勢いで新商品を連発していきます。
一方で新商品が出過ぎたこと、ほとんど同じような味を連発したこともあり、エナジードリンクファンの中には新作疲れを起こす人もチラホラ見かけました。新商品発売やコラボ等でひたすら話題を繋ぎ続ける印象が強くなっていきます。
コンビニなど売り場面積の限界に達した多くの店舗ではたくさんのフレーバーを置ききれずオリジナルと新作の2種類体制で発注している店舗が多い気がします。印象としては種類を出しすぎている感じ。ドン・キホーテなど売り場面積に余裕のある店舗には潤沢に全フレーバーが置かれていることが多いです。.
終売が始まる一方で同時発売する種類は国内最大に
2022年になると公式サイトで終売の表示が出るようになりました。2022年2月現在ZONe Trance、ZONe mad_hacker、ZONe Firewallの3フレーバーの終売が掲載されていました。

トランスに関しては2021年6月発売ですから半年ちょっとで終売になった短命商品でした。とは言え、この時点でゼリー飲料を含めて11種類が販売されているわけで、店頭に全てが揃っていないとは言えここまで同時に継続販売しているブランドは日本にはありません。
販売数が多いかは別として、ZONeシリーズは国内で最もフレーバーが豊富なエナジードリンクブランドになったわけです。
ZONeシリーズの深堀りコンテンツ
ZONeの成分と飲み過ぎの量をまとめてみた