ENERZ MELON
2024年にベトナムで発売された、ベトナムでは珍しい低糖質タイプのエナジードリンク「ENERZ」のメロンフレーバーです。
ベトナムのエナジードリンクは、世界でもトップクラスの砂糖含有量を誇ることは、エナジードリンクマニアのレビューを読んでいる方にはお馴染みだと思います。今回のENERZは、そうした従来のベトナム製品とは異なり、Z世代を意識した北米スタイルの低糖質を特徴としています。
とは言え砂糖たっぷりの甘さこそが魅力でもあるベトナム市場での発売ということを考えると、あえてゼロシュガーにはせず、「低糖質」にとどめたのだろうと推測します。では、この後は味や砂糖の量なども含めて、詳しくレビューしていきます。
ENERZ MELONの基本情報
メーカー | Masan Group |
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製造国 | ベトナム |
価格(購入時) | 17000 VND |
味 | メロン |
総合評価 | ★★★☆☆ |
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界8,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
ENERZ MELONの味
開栓すると、甘く爽やかなリンゴ果肉の香りがふわっと広がり、グラスに注ぐとさらに甘く、シルキーでジューシーなメロン果肉の香りが漂います。メロン香料のリアルさには驚かされました。では飲んでみましょう。
口に含むと、甘さ控えめなメロン果肉特有の風味が広がります。
開栓時に感じたリンゴの香りは、メロン風味の奥にすりおろしリンゴのようなコクのある甘味として現れ、後味にもほのかなリンゴの風味が残ります。
日本のメロンフレーバーのような濃密な糖度を再現した甘さではありませんが、むしろそれがリアルなメロン果肉の味わいに感じられます。
冷蔵温度で楽しむのがベスト。常温になると果汁のフレッシュさが損なわれるため、冷たいうちに飲むことをおすすめします。
ENERZ MELONのエナジー成分
カフェイン96mg、タウリン1280mg、コリン64mg配合。
リンゴ果汁1%が含まれています。
ENERZは「砂糖70%OFFの低糖質」を大きく打ち出しています。しかし実際には約25gもの糖質が含まれており、比較対象が何であれ、一般的なフルシュガーのエナジードリンクの糖質量を踏まえると、「70%削減」という表現はやや誇張に感じます。320ml缶で糖質25gとなれば、普通のフルシュガー製品に近い量であり、正直「低糖質」とは言い難いでしょう。
とはいえ、東南アジアのエナジードリンクにはENERZ MELONの約3倍の糖質が含まれているケースも多く、その中では比較的糖質控えめな部類に入ります。
ENERZ MELONのデザイン
噴火する火山のイラストはややチープな印象を受けますが、明るいメロングリーンのフレーバーカラーや、太いアウトラインが特徴的なブランドロゴなど、店頭で目を引くインパクトのあるデザインが特徴です。
フレーバーイメージはわかりやすく、フラットなイラストが全体のデザインにうまく馴染んでいます。
ブランド名「ENERZ」の「Z」は、これまでのエナジードリンクよりもさらにZ世代を意識したネーミングとのことです。
背面には成分に関するアイコンが配置されています。
同日に発売されたこちらの2種は、従来のベトナムのエナジードリンクのイメージとは異なり、カラフルでインパクトのあるデザインが新鮮に映ります。
東南アジアのエナジードリンクは、赤や黄色、レッドブルの金色、カラバオの緑といったシンプルなカラーが主流です。そんな中で、カラフルで明るいイメージのENERZシリーズが並ぶと、店頭の雰囲気が一気に変わりますね。
従来の東南アジアのエナジードリンクとは一線を画し、Z世代を意識した新しい商品展開を目指す意図がよく伝わってきました。
エナジー・ドリン君の独自評価
- フレーバー
- 香り
- 重さ
- 爽やかさ
- モグモグ感