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世界各国へ行き集めたコレクション

日本のエナジードリンクブームを振り返ってみる

投稿日:2017年11月 6日|最終更新日:2021年2月23日

日本のエナジードリンクブームを振り返ってみる
2014年~2015年頃、日本で爆発的なエナジードリンクブームが発生し、毎月のように新商品が発売される異常な時代がありました。

当時まだ数少なかったエナジードリンクマニアの人たちの中にはワケの分からない新作が出るたびに「また出してきたよ・・・」と感じていた人もいたんじゃないでしょうか。

エナジードリンクブームを経験した人も知らない人も、これを読んで強烈なエナジードリンクブームがあったことを少しでも味わってもらえたらと思います( ´∀`)bグッ!

著者について著者:エナジー・ドリン君

2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。

エナジードリンクブームは異様な盛り上がりだった

日本のエナジードリンクブームを振り返ってみる
「エナジードリンク市場が急速に大きくなっている」「来年は400億円規模に拡大」というニュースがいくつも出た2014年、日本の大手飲料メーカー、食品メーカーがこぞってエナジードリンクを発売しはじめました。

通常100円で買える炭酸ジュースが小さいサイズで200円で売れるとなればどんなメーカーも飛びつくしかないですよね。

レッドブル、モンスターエナジーを筆頭に、ロックスターも加わり、世界3大ブランドが日本で買えるという明らかにバブルの始まりのような状況において、北欧マッドクロックが入っていたり国産のビーストアイ、ライジン、サムライド、ジョマなども立て続けに発売。(現在はマッドクロック以外すべてなくなってしまいました)

既に賑わっていたエナジードリンクシーンに、さらに大手メーカーから新商品がどんどん発売されるようになります。ブームの絶頂期にはリゲインまでもが参入。栄養ドリンク過ぎてエナジードリンクになりきれていない感がすごかったです。その他にはジュースで大成功しているブランドのエナジーバージョンや激マズ炭酸コーヒーなど何でもあり感がすごかったですw

国内の狩りが楽しかった時期

「また変なの出たよ」と言いつつも新商品やマイナー商品はメジャーブランドのようにどこでも買えるわけではなく販売店舗がかなり限られているので、それを探しにコンビニやスーパー、酒屋、ディスカウントストアなどを転々とするのが
アメリカでやっていた狩りに似ていて楽しかったです(*´艸`*)

アメリカはエナジードリンクが多すぎて何店舗か周らないと欲しいものが揃わなかったりするんです。また掘り出し物が出てくることもあり、これにエナジードリンクブームの頃の日本がかなり似ていました。日本の場合は単純に流通しきれていないだけなんですがそれでもこれが面白いんですよね。

エナジードリンク好きな人口が激増

日本のエナジードリンクブームを振り返ってみる
エナジー・ドリン君は日本のエナジードリンクブームのちょっと前くらいからツイッターを始めました。サイトを少しでも認知してもらえたら嬉しいな、くらいの感じで。

その頃はまだエナジードリンクの世界にどっぷり浸かっている人はほとんどいませんでした。マニアックという言葉で言えばたぶんゼロ。

ツイッターで日々のエナジードリンクのツイートをしたりサイトの更新情報を流すに連れてどんどんエナジードリンク好きな人が増え、個人アカウントとは別にエナジードリンクアカウントを作る人が増えたのもエナジードリンクブーム絶頂期の特徴だったと思います。

2014年のモンスターエナジーのギアキャンペーン騒動なんかはある意味すごい盛り上がりでした。応募が殺到しすぎてサーバーダウン、その後の対応もグダグダでかなり炎上しました。モンエナサイトダウンの際は公式でもないのにドリン君にどんどん質問が来て大変でしたw

2015年くらいになるとエナジードリンク関係のブログもいくつか出てくるようになります。好きなことを表現したくなるから自然な流れだと思います。

それとは違いエナジードリンクをゲテモノ扱いして面白いことをしてる感を出す記事や「エナジードリンクは危険だ!」というニュースやコラム記事もたくさん出てきましたし、何れにせよネットでもエナジードリンクは盛り上がっていました。

単発系エナジードリンクが立て続けに登場

日本のエナジードリンクブームを振り返ってみる
確実にエナジードリンクブームが起こっていると感じる反面、ただ販売側だけが過熱しているだけで実態としてはレッドブルとモンスターの独占市場であり、日本の大手企業が出すほとんどの商品は1サイクルで終わっていきました。

爆発的なブームの半年後には乗り遅れたメーカーの単発エナジードリンクがポツポツと出てくるんですね。2015年の夏前にはもうエナジードリンクブームの終わりが始まっている(新商品は出続けていましたが)と感じていました。

カイロス、エナジエ、CCレモン、レアルパワー等々が出てきたときですね。集中リゲインが出た夏はもうすでにブームは終わってたと思います。というのもこの頃って処分品があり得ないほど溢れかえった時期だったから。


売れないエナジードリンクが大量に捨て値で捌かれていく

エナジードリンクブームの象徴のひとつに、ディスカウントショップなどで半年ちょっと前に発売された商品が大量に半額以下で処分されていたことは当時の人たちはよく覚えていると思います。今まで200円で売っていたものが50円、30円、20円と捨て値になって処分されていたのです。

過去のちょっプルなどの処分価格を見てもわかると思います。
⇒2015年の激安処分エナジードリンクのログ

この時代にどっぷりエナジードリンクに浸かっていた人はどんどん湧いて出てくる処分価格に歓喜していたハズ。今(2017年)では処分するほどエナジードリンク自体がもうないので大量処分はあまり目にしなくなっています。

エナジードリンクブームの終焉

日本のエナジードリンクブームを振り返ってみる
乱立していた商品がどんどん減っていき、何と世界のロックスターまで静かに完全消滅。これは売り方があまり良くなかったとも言えますよね。勿体無い・・・(ヽ´ω`)最期、ダイドーのエナジードリンクと言われていたのを見たときはガックリきましたwロックスターって終末はよくダイドーの自販機に入っていたんですよw

さらにレッドブルのサマーエディションは発売当初250mlと185mlの2種類で販売していましたが、翌年185mlのみの展開となり、最終的に1本19円で大処分(6ケース買いました!)され、これ以降オリジナル以外のフレーバーがなくなってしまいました。

そしてエナジードリンクブーム初期からベリー系フレーバーで特徴のあった、コカ・コーラのバーンも最近ほとんど見ないなと思っていたら公式サイトから消えてひっそりと終了・・・。

大々的なプレスリリース会見でリサーチ資料をスライドでアピールし殴り込んできたリゲインはまったく刃が立たず撃沈。2017年は大正製薬のライジンもリニューアルして良い感じになったと思ったらエナジードリンクではなく働く人向けの小容量高価格商品に鞍替え。

ブームが落ち着くと同時にいくつかあったブログもどんどん更新が止まっていき、まともに生きているブログはもうないと思います。

ブログと違ってゆるく遊べるツイッターのエナジードリンクアカウントもどんどんツイートが減り化石状態に。個人垢の人たちもエナジードリンクのツイートが減り、活気が失われていったと感じています。と言ってもブームの頃から比べたらということであって今でもエナジードリンク系の人たちはしっかり息をしていますw

またエナジードリンクブームは来る?

またエナジードリンクブームが日本で起きるのか、と言うと正直難しいんじゃないかなと思います。

最近はカフェインによる国内の死亡事故があったり、レッドブルの飲み過ぎによる死亡というフェイクニュースが拡散したり、その他エナジードリンクに関する危険な記事がネットで毎回拡散することが多く、良い印象はないんですよね。

それと、『よくわからないブランドのエナジードリンクに200円を出してまで買う意味はない。というよりそもそも高い』という結果が捨て値処分ラッシュだったと思いますし、コンビニ等の店頭冷蔵庫もレッドブルとモンスターに占められていてここに割って入ることは難しいと思います。

結局皆レッドブルとモンスターがあればエナジードリンクはそれで良いわけです(^_^;)

この2ブランドだけで順調に市場は大きくなると思います。国内大手メーカーは商品開発後長期的にブランド力を高めて主力商品にする!・・・わけではないことが今までの流れでわかってしまった(新商品としてそのときある程度売れればOK)ので結局この2強のバランスは崩れないでしょう。というか崩せるほど魅力ある新ブランドが出てくることは奇跡に近い気がします(^_^;)

エナジードリンクブームが来るかどうか、というとこんな感じだと考えていますが、今でも独自にエナジードリンクを販売するメーカーはちゃんとあります。それぞれの活路を見出していると思いますので大きなブームは起こらなくてもエナジードリンクがレッドブルとモンスターだけになることもないと思います。

今(2017年執筆時)はどんな状況?

全体で見ればエナジードリンク自体のブームはなくなって完全に落ち着いた感はありますよね。人気が下がっている感じはしていないのでこのまま2強ブランドに頑張ってもらえれば安心だと思います。

エナジードリンク界隈の流れで言えば国内商品が静かになったことと買うものが海外モノにシフトするようになり、エナジードリンクブームの頃とは違う雰囲気になりつつあります。ライト層とここにお金をぶっ込みまくる層でちょっと温度差が出てきている感じw

エナジードリンクブームの頃は全体が混ざり合っていたので大きな流れができていましたが最近はそれぞれマイペースな感じで落ち着いてきたと思います。それとメーカー側のプレゼント企画もマンネリ化してきてあまり盛り上がらなくなってしまった感も強いですね。

というわけで異様な盛り上がりをみせた日本のエナジードリンクブームから現在までを一気に振り返ってみました!
これからの日本のエナジードリンク界がどうなるのかも楽しみです((o(´∀`)o))