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モンスターエナジーの危険な副作用をガチマニアが解説

投稿日:2015年7月 2日|最終更新日:2021年2月23日

モンスターエナジーの副作用
アメリカではモンスターエナジーを飲んだ少女が死亡したとされるニュースが有名ですし、何かとエナジードリンクは危険な副作用があると考えている人は多いようです。

日本では『モンスターエナジーは飲みすぎると危険で、飲んだあとは元気になるけどその後、副作用で疲労感が一気に襲ってくる、元気の前借りだ』って聞いたことありませんか?効果や副作用を煽るブログも多いですよね。

毎日モンスターエナジーやレッドブル、その他エナジードリンクを何本も飲んでいる側からすると笑ってしまうのですが、多くの人たちはモンスターエナジーに含まれる成分に危険な副作用があると勘違いしているようなので、世界のモンスターエナジー全種類を飲んでいるガチマニアが危険な副作用だと思われることをピックアップして解説してみます。

モンスターエナジーを飲んだ後、一気に疲労感が襲ってくる

カフェインによる効果

モンスターエナジーの副作用これは単純に疲労が溜まっていただけでしょう。もしくは睡眠不足気味だったところにカフェインを入れて無理に起きていたために眠気が襲ってきただけです。

しかしモンスターエナジー1本に含まれるカフェインは142mgとそれほど多いわけではなく、コーヒーと大差ない量ですから、1本飲んだだけで眠らなくても良くなることはなかなかないんじゃないかなと思います。コーヒー1杯でも目がギラギラして眠れなくなるいわゆる『カフェイン耐性』が非常に弱い人は別ですが。

糖分による効果

モンスターエナジーの副作用またモンスターエナジーに含まれる糖分によって一時的に血糖値があがり、その後下がっていくと疲労感を感じることも「なくはない」と思いますが、モンスターエナジーに含まれる糖分はコーラやファンタなどの炭酸ジュースと同じくらいの量ですから、それほど気にする必要はありません。これが問題だとするとモンスターエナジーだけでなく炭酸ジュースに副作用があることになってしまいますよね。

疲れたときに甘いジュースを飲んで、その後一気に疲労感が襲ってくるとしたら、そもそも体に問題があるかもしれません。一度病院に行くことをお薦めします。

モンスターエナジーのカフェインで眠れなくなる

モンスターエナジーの副作用
モンスターエナジーに入っているカフェインによって眠れなくなる人も多少はいるでしょう。個人的にモンスターエナジーの副作用と言えばこれくらいかなと思います。

先程書いたとおり、カフェイン耐性が弱い人などは夜コーヒー一杯飲んだだけでも寝付けなくなる人がいます。モンスターエナジーのカフェイン量はコーヒーとそれほど差はないため、コーヒーで眠れなくなる人は注意する必要があります。

それ以外の人の場合は夜飲んでもすぐ寝付ける場合が多く、その場合『モンスターエナジーに効果なし!』と言われることが多いですね。そもそも効果自体ほとんどないので当然ではあるのですが。

それでも短時間に連続して2本3本飲むと摂取するカフェイン量は多くなりますから寝付けなくなったり急性カフェイン中毒になる可能性も高くなります。

モンスターエナジーによるカフェイン中毒

モンスターエナジーの副作用
アメリカではモンスターエナジー等に含まれるカフェインが原因で死亡したと考えられる事故が複数あります。日本でもエナジードリンクを含む、コーヒー、カフェイン錠剤の多量摂取によって死亡した事故が起こっていますし、カフェイン多量摂取による救急搬送も多いようです。

ただしモンスターエナジーだけを飲んで重篤な状況になることはなかなか難しく、根性で大量に飲まないとまず急性カフェイン中毒になって飲めなくなることがほとんどだと思います。

エナジードリンクによるカフェイン中毒のページで詳しく解説していますが、まず急性カフェイン中毒になるには355mlのモンスターエナジーを『短時間』で3本半、つまり890mlほど飲まないといけません。3本半で急性症状がでるのは体重70kgの人の半数。100%の人が急性症状に陥るのは8本ほど3リットル飲むことで達成します。

ここで大切なのは『短時間で』という部分です。数日かけて3本飲んでもこれまで書いてきたとおり、特に問題はありません。ですから「毎日モンスターエナジーを1本飲んでいると何か副作用が出るんじゃないか」、なんてことは心配無用です。エナジードリンクマニアは毎日1~2本飲んでいる人もザラにいます。

急性カフェイン中毒の症状は動機やめまい、吐き気などが起こり、この状態でさらにモンスターエナジーをノミ続けることは難しいと考えられます。


モンスターエナジーの死亡事故

アメリカのモンスターエナジーによる死亡事故について

モンスターエナジーの副作用
アメリカではモンスターエナジーのメガサイズである710ml缶を2本飲んだ少女がモンスターエナジーのカフェインによって死亡したとされる事故がかなり有名です。WIKIやNAVERまとめには『700ml』と書かれていますが700mlの缶はないので間違いで正確には710mlです。

モンスターエナジー以外のカフェイン錠剤等の摂取については情報がありません。それではカフェイン480mgがどのくらい死亡に直結する摂取量なのか、アメリカのFDA(食品医薬品局)の情報を元に見てみましょう。

カフェイン480mgが及ぼす影響とは

アメリカの食品医薬品局、保健福祉省、農務省によると、健康な大人では1日当たり400mgまでであれば心血管疾患などカフェインの慢性的毒性のリスクは増加しないとしています。
【参考記事(英語)】アメリカFDAによる記事

ちなみに摂取するのが子供や心臓が悪い人などはこれに当てはまらないので注意が必要でしょう。しかし一般的に400mg前後のカフェインだけで死亡することはほとんどないと言えそうです。

モンスターエナジーを飲んで死亡するのに必要なカフェイン量

先程のカフェイン中毒のページの中で書いていますが、カフェインを5,000mg以上摂取すると死亡すると言われています。先程のアメリカの少女はメガサイズ710mlを2本で480mgで死亡したと伝えられていますが、一般的にはその10倍の5,000mgで死亡だそうです。

ここで5,000mg摂取するためには、日本のモンスターエナジーの場合は35本、12.5リットル飲む必要があります。この量は数日かけて飲んだ場合ではなく、集中的に摂取した場合です。

モンスターエナジーだけ飲んでも死亡するのは難しい

このことからわかる通り、モンスターエナジーに含まれるカフェインだけで死亡しようとすると飲みきれない量を頑張って飲む必要があります。その前に急性症状でさらに飲み続けることなんて考えられる状態ではなくなっているでしょう。

ちなみにアメリカのモンスターエナジーの場合は31本、14リットル飲む必要があります。日本より多く飲む必要がある理由は100mlあたりに含まれるカフェイン量がアメリカよりも日本のほうが多いからです。知らなかった人多いはず。

モンスターエナジーに含まれる成分が副作用を起こす?

モンスターエナジーに含まれるカフェイン以外の成分が副作用を起こすほど危険なものが入っていると疑う人もいますが、缶の裏の成分一覧を改めて見てみてください。

配合されている高麗人参やアルギニン、日本ではDリボースなどはどれも極微量であり、副作用どころか運動機能や脳への良い効果を飛躍的に高めるほど配合されていないことがわかると思います。これは日本のモンスターエナジーだけでなくアメリカのものも同じです。

体に対する変化が全くない、ということはありませんが、モンスターエナジーを飲んだからといって魔法のようにできなかったことができるようになることはあり得ないのです。

毎日モンスターエナジーを飲む人へ

モンスターエナジーの副作用

糖分とカロリーのとりすぎに注意して

毎日モンスターエナジーを飲んでいると、確実に多めのカロリー摂取になり、糖分の摂取量も多くなるはずです。これだけで糖尿病まっしぐら、ということはないと思いますが、体質によっては良い食習慣とは言えないこともあるでしょう。まったく運動しないデスクワークの中年以降の人、などです。

特に太り気味の人はモンスターエナジーを含むエナジードリンクやジュースが余分なカロリーと糖分摂取の原因になっている可能性もあります。

エナジードリンク以外のカフェインにも注意して

またカフェインが入っていますから、飲む間隔をあけていても毎日何本も飲んでいるとカフェインの慢性摂取となり睡眠の質が低下する可能性もあるはずです。エナジードリンクとは別にコーヒー、緑茶、紅茶、麦茶なども毎日飲んでいる人は注意したほうが良いかもしれません。

しかしこれらはエナジードリンクに限った話ではないので特別モンスターエナジー含むエナジードリンクによる副作用であるとは言い切れませんし、個人的にはモンスターエナジーだけでなく何でも飲み過ぎ・食べ過ぎたら体に良くないと思います。実際そうですよね。

そもそも副作用というのは何かしらの効果があるけど、それとは別の何か影響が出てしまうことを言うのであって、モンスターエナジーに特筆するような効果はあまり期待できないので、副作用という言い方もちょっと違和感があるのは事実です(^_^;)

行き過ぎた飲み過ぎには注意して色々なフレーバーを楽しんでもらえればと思います。

著者について著者:エナジー・ドリン君

2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。