【レビュー】メッコール 世界一まずいコーラを実際飲んでみた

メッコールの味

レビューするにあたり事前情報は基本的に無視しているのですが、「世界一まずい」と言われると少なからず意識してしまいますね・・・。

開栓すると麦茶の香りとほんのりカラメルのような香りが香ります。割としっかり麦の香りがするのでゲテモノ飲料と知らなければ「麦茶？」と受け入れられるレベル。異様な臭いは感じられません。

色はしっかりコーラ色。着色料不使用とのことでこれは麦茶の色なのかも。

では飲んでみましょう。

ただの炭酸入り麦飲料ではなく、コーラ味に仕上がっている

味は麦茶らしい麦の風味をしっかり残しつつ、しかし単純な炭酸麦茶ではなく砂糖とカラメル系の甘味がしっかりした、ほんのりハーブ系の苦味や風味が広がるコーラフレーバーが出来上がっています。

冷蔵温度～常温で飲むと麦茶特有の爽やかさや後味はなく、しっかり糖分が入っていることを実感できる独特のコーラ味を楽しむことができます。事前情報とまったく違うので逆に驚きました。

氷を入れて風味を飛ばすと麦茶感がかなり強くなり、少し甘い程度のすっきりした麦茶になります。北米仕様の甘いけど爽やかな緑茶・紅茶系飲料を彷彿とさせる感じ。

飲む前は麦と炭酸でどうやったらコーラと間違えるんだろうと思っていたけど、明らかに単なる麦茶の炭酸割りではありません。飲み進めていくとしっかりコーラ風味にしか感じなくなります。後味と香りがまさにコーラ味。

「世界一まずい」は言い過ぎ

メッコールを実際に飲んでみるとこれが世界一まずいコーラとは思えないし、麦の独特の風味こそあれど正直そこまでまずいわけではなく・・・。昔はメッコールが罰ゲーム要員として活躍していたようですが、これは罰ゲームが成立する味ではないと思います。

麦の香りに過敏な人以外は普通にコーラとして味わえるレベルで、それ以外の変な味・香りはしません。ネタとして買ったのに普通すぎて拍子抜けする人、昔から多かったんじゃないかな？

恐らく旧統一教会系の飲み物として知られているためネタにされやすかったのでしょう。この味で罰ゲームで飲まされてもリアクションに困るなぁ。

実際飲めばわかりますが、噂が噂を呼んで飲んだことのない多くの人たちにまで「世界一まずいコーラ」と認識されてしまった印象。飲まずに噂だけを知ってるくらいのほうが幸せだったかもしれません。

メッコールの成分

大麦抽出液、砂糖、果標ぶどう糖液糖、ハープ複合エキス粉末（メタリン酸ナトリウム、カンゾウエキス、その他）、ハッカ液／酸味料、香料、ビタミンC、ビタミンB3、ビタミンB2、ビタミンB1
ハーブ系が気になりますが、それ以外は特に問題ないですね。

メッコールはどこで売ってる？

メッコールは1982年韓国で旧統一教会系企業の一和が発売。後にハッピーワールドが、現在はIJCが日本で輸入販売しています。

日本ではこんなCMもやってたらしい。テレビCMをやるくらい売れてたのかな。

メッコールが日本で発売された当時は「世界一不味いコーラ」として知られ一部で話題となりましたが、2018年に「メッコールの缶が爆発した」という報告が相次ぎ、急遽販売中止となりました。ネットでは「メッコール爆発事故」として知られています。爆発原因は缶の劣化と炭酸の圧力によるものと考えられています。エナジードリンクでもたまにありますね。

それ以来日本のメッコールは終売に。しかし現在日本でひっそりと販売再開しています。缶の構造を爆発しにくいように改善したのだとか。現在メッコールがどこで買えるのか調べてみました。

アマゾン

今はアマゾンで買うことができるのでいちいち探す必要はありません。メッコールを試してみたい方はアマゾンで買いましょう。
⇒アマゾンのメッコール

ドン・キホーテ

ネタ商品を多く取り揃えるドン・キホーテでもメッコールの目撃情報が相次いでいます。すべてのドン・キホーテで取り扱っているわけではないので注意。行ける範囲で何店舗か見てみましたがありませんでした。

ビレッジバンガード

以前は世界一まずいコーラとネタにされたポップ付きでビレッジバンガードで取り扱いがありましたが、2018年の爆発以来取り扱いはなくなったようです。

新大久保

日本のリトル韓国とも言える新大久保の自動販売機や韓国系スーパーでメッコールをゲットできたようですが最近はあまり見なくなっているとか。メッコール探しの狩りに新大久保散策も面白いかもしれません。

韓国食材輸入店

2022年10月時点で韓国食材の輸入店で聞いてみたところ、「なぜかメッコールが韓国から入ってこない」と教えてもらいました。残念。

2023年12月には日本語表記の日本仕様メッコールが入荷していました。最初にメッコールをレビューしてから1年でデザインが変更になり、海外で流通している「レトロエディション」のデザインに日本版も変更になったようです。

韓国ほか、海外でのメッコール販売状況を現地取材

世界中を飛び回りエナジードリンクの現地情報を取材する中で、メッコールの本家韓国やその他の国々での販売状況をチェックしてきました。

2023年現在の韓国でメッコールは一般的な飲料として広く流通している

本家韓国ではメッコールは普通にコンビニで売っています。現在の日本のようなレア感はなく、一般的な炭酸麦飲料として親しまれているのだとか。値段は140円前後。

この写真は2022年10月現在の韓国大手コンビニチェーンCUに並ぶメッコール。日本の入手困難な現状とは違い、どのコンビニでも置いてあり手軽に購入できます。

メッコールが本当に不味くて罰ゲームで使われるレベルならこんな普通に売られている(発売から40年間も！)ことが信じられませんでした。

そしてこちらは2023年5月現在の韓国のメッコール。

セブンイレブンで普通に取り扱っています。怪しい飲み物という印象はまったくありません。

そしてこちらは350mlサイズのメッコール缶。

ドリン君が現地で確認しただけで250mlと350mlの2サイズで販売しているようでした。サイズ展開までしているほど、現在も一定の人気があることがわかりますね。

その他海外でのメッコール販売状況

2023年7月のカナダの大型韓国食品スーパーでメッコールを発見しました。

こちらは韓国で販売されているメッコールをそのまま持ち込んだものではなく、パッケージ表記がしっかりカナダ向けになっているのがわかります。左上の「Retro Edition」や下の「8.45 fl oz」、正面に入る不使用成分の記載も英語になっていました。日本で販売している日本語表記のメッコールと同じく、しっかりローカライズされていることに驚きました。韓国食品スーパー以外では見かけませんでしたので、こちらでのシェアはほぼないと考えて良さそうです。

2023年11月、ロサンゼルスの韓国系スーパーでメッコールを発見。6本で5ドル。

なぜか「CALL OF DUTY」の表示がありますが、ゲームとのコラボデザインではなさそうに見えました。裏面の栄養成分表示もアメリカ仕様に直接プリント、さらにこの低価格なのでアメリカ国内で小規模製造しているのかもしれません。

メッコールを「世界一不味い」とネタにしていたのは日本だけ？

韓国ではメッコール発売後、爆発的な人気が出たことから韓国超大手飲料メーカー(ヘテ飲料、韓国コカ・コーラ、ロッテ七星飲料等)がメッコールの類似商品を立て続けに発売しブームになったのだとか。ただの罰ゲーム飲料がネタが盛り上がっただけで大手飲料メーカーが参入するだろうか、と不思議に思っていたんですよね。不味いことで評判になっていたらこぞって類似品を作るわけがない。

好みがあるので美味しいかどうかは人それぞれとしても、実際に飲んでみるとメッコールが世界一不味いとは思えませんでした。

アメリカのアマゾンで販売されているMcCol 6PACKのレビューを見ると日本で言われるような不味いとかゲテモノとかネタ商品としての感想がないのが面白いですね。

日本語翻訳したスクリーンショットを貼っておきます。

エナジードリンクで強烈に不味いものは過去に日本でいくつか出ていましたし、メッコールは日本だからこそある意味都市伝説化したのでは・・・。メッコールの味が気になった方は国内のアマゾンや韓国旅行の際にぜひ一度試してみてください。
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