エナジードリンクを飲みすぎると太る?
エナジードリンクはカロリーが高くて糖分が多い、飲み過ぎると太ると『一般的に』思われています。そこでエナジードリンクに含まれるカロリーと糖分を、『太るイメージ』だけでなく実際に数字を出して見てみましょう。エナジードリンクは良くも悪くもイメージ先行型なんですよね(´・ω・`)
著者:エナジー・ドリン君
2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。
エナジードリンクが特別太るということはない
エナジードリンクはたびたび体に悪い危険な飲み物という認識で受け取られますが、一般の清涼飲料水とほとんど変わらない『ジュース』です。(一部凶器系もありますがw)
太るという部分で注目すべきなのはカロリーと砂糖(炭水化物)。このどちらも量が多ければ太りやすくなります。
ではいくつか清涼飲料水を比較してみます。すべて100mlあたり。
商品 | カロリー | 砂糖 |
Red Bull | 46kcal | 10.7g |
Monster | 50kcal | 13g |
burn | 48kcal | 12g |
コカ・コーラ | 45kcal | 11.3g |
ペプシ | 48kcal | 11.9g |
オランジーナ | 43kcal | 10.7g |
ほぼ成分に大差なしですね。エナジードリンクが特別太りやすい飲み物ではないことがわかります。(オランジーナは個人的に好きなので追加w)
日本のエナジードリンクは量が少ないので、製品1本を飲んでも大したことはありません。逆に350ml缶が標準サイズの一般的な甘い炭酸ジュースのほうが飲み切った時のカロリー、砂糖の量は多くなります。また500ml缶やペットボトルを夏に一気に飲んでしまうことを考えると、エナジードリンク1本よりも普通の炭酸ジュースのほうが太りやすいとも言えます。
実際太るのか太らないのか
標準的な食事にプラスして余分なカロリーを摂れば、エナジードリンクに限らず何でも過剰分は脂肪として蓄えられ、太ります。
運動量が多い、食事が低カロリー、20代前半までの代謝が良い年代、これら以外の場合は多くは過剰なエネルギー摂取となることが多いはず。
逆に何を食べても飲んでも太れない人はエナジードリンクをはじめとする炭酸飲料を飲んでもなかなか太れません。これはハードゲイナー(太れない人)の体質の問題で、同時に筋肉もなかなかつきません。(食べているのにガリガリで貧相な体から脱却したいけどできない人がハードゲイナーに当たります。)
またエナジードリンクを飲んだから痩せるということはまずありません。代謝促進のための成分としてカルニチン、BCAA、カフェイン、D-リボースなどが配合されていますが、ほとんどがサプリメントの1/10以下の量しか含まれていないからです。これで痩せたら世の中に無数にあるダイエット商材は何なんでしょうw
余分なものを飲んで体重が変わらないことはない
エナジードリンクを毎日飲んでも太らない、ということはなく摂取した糖分とカロリーは確実に体に太る影響を与えています。摂取カロリーと消費カロリーのバランスが取れている状態でエナジードリンクを含む清涼飲料水を飲めば過剰なカロリー摂取と糖分摂取となるため、徐々にですが確実に太ります。当然ですよね(^_^;)
体重が変わらない場合は、20代半ばから加齢や運動不足とともに筋肉量が徐々に減り脂肪が徐々についている可能性もあります。(筋肉より脂肪のほうが軽いため気づきにくい)
結論
結論としては、エナジードリンクだから砂糖が多いわけでもカロリーが高いわけでもなく、特別に太りやすい飲み物ということではないということ。
だからエナジードリンクを特別危険視する必要はありません。
しかしエナジードリンクを飲んでも太らない、太りにくい、ということはありません。普段の食事に加わった過剰な糖分とカロリーは消費されなければ確実に脂肪になって蓄積され、太ります。
毎日飲んでも太らない、という人もたまにいますが、缶に書いてある糖分とカロリーを見ればわかる通りあまり鵜呑みにしないほうがよいかもしれません。
特にメタボ体型や内臓脂肪の隠れ肥満で各成人病のリスクを高めたくない方はエナジードリンクを含む甘い炭酸飲料全般はできるだけ避けたほうが良いでしょう。