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ガラナ

投稿日:2022年10月 7日|最終更新日:2022年10月 7日

アマゾンに自生するつる植物で熟した赤い実が特徴のガラナ。アマゾンの原住民に疲労回復に効果があるとされて昔から飲料にして飲まれてきました。

ガラナ抽出エキスはエナジードリンクに配合される代表的なエナジー成分のひとつ。モンスターエナジーやロックスター、その他多くのエナジードリンクにガラナが配合されています。

ガラナに含まれるカフェイン

ガラナには3.6~5.8%のカフェインが含まれています。
ちなみにコーヒー豆に含まれるカフェインは2%程度です。

ガラナとコーヒーのカフェインの違い

『ガラナはコーヒーのカフェインよりも強くもしくは弱く、またゆっくり吸収される』とネットに書かれていることが多いですが、明確に立証はされていないようです。ガラナ種子に含まれるその他の成分により何らかの違いはあるかもしれませんが、大きな特徴として決定付けるにはデータが不足しているものと考えられます。

また「ガラナを摂取すると眠れなくなることがあるがカフェインより効果は弱い」という文献(ハーブ大百科 誠文堂新光社)もありますがこらちもどこまで信用するかは微妙です。

エナジードリンクに含まれるガラナとカフェインの量について

エナジードリンクにはカフェイン配合量が記載され、それとは別にガラナ抽出物が別途記載されているため、実際の表記よりも多くカフェインが含まれている可能性があります。

エナジードリンクの成分一覧に記載されているガラナ抽出物の量がわかれば、ガラナに含まれるカフェイン量もおおよそ計算することができます。

エナジードリンクに含まれるガラナとカフェイン量

ガラナ抽出物の配合量が明確に記載されているエナジードリンクをピックアップしました。

ガラナに含まれるカフェイン量を平均値の4.7%程度と過程してエナジードリンクに含まれるガラナ由来のカフェイン量を計算してみましょう。

  • AMPチェリー:ガラナ264mg=カフェイン12mg(4.7%)
  • rip it TRIBUTE:ガラナ6mg=カフェイン0.282mg(4.7%)
  • ビーバーバズオリジナル:ガラナ9mg=カフェイン0.423mg(4.7%)
  • KIIVA STRONG:ガラナ200mg=カフェイン9.4mg(4.7%)
  • スターバックスヘーゼルナッツ:ガラナ90mg=カフェイン4.23mg(4.7%)

思ったほど入っていない印象ですね。エナジードリンクに記載されているカフェイン量が、ガラナ由来のカフェインも含めた量なのかどうかは不明。

健康面を考えるならば、記載されたカフェイン量にガラナ由来のカフェインは入っていないと考えてカフェイン摂取量に気をつければよいのではないでしょうか。とは言えガラナ抽出物自体ごく僅かしか入っていないものが多いので、そこまで気にする必要はないと思います。

ガラナの効果

ガラナの効果はカフェインとほぼ同じ。

  • 利尿作用
  • 覚醒作用
  • 疲労回復効果

ガラナは昔から滋養強壮・疲労回復・鎮静作用・肥満防止・老化防止など幅広く使われてきました。これらの効果はガラナに含まれる「ガラニン」によるものだと考えられていましたが、後に研究でガラナの効果はただのカフェインによるものであるとわかりました_(┐「ε:)_ズコー

Researchers once believed that the active ingredient of guarana was a chemical specific to the plant -- guaranine. But they later discovered that it was just caffeine.

引用:Why do people take guarana? (WebMD)

というわけでガラナ抽出物がたくさん入っているからこのエナジードリンクは凄い、とは言えないと考えられます。

ガラナで気をつけたいこと

これまで書いたとおり、ガラナにはカフェインが含まれているので、ガラナ以外のカフェイン飲料などと併用して摂取すると、カフェインの過剰摂取になる可能性が高まるので注意する必要があります。

もしガラナをたくさん摂取することがあれば(まずないと思いますが)、コーヒーやエナジードリンクと一緒に飲むのは避けたほうが良いでしょう。
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著者について著者:エナジー・ドリン君

2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。