エナジードリンクは子供へ悪影響?各社の対応や成分を解説

投稿日:2014年7月24日|最終更新日:2019年4月12日

子供がエナジードリンクの飲み過ぎで死亡、という海外のニュースを聞いたことがある方は少なくないと思いますが、実際はモンスターエナジーやレッドブルだけを飲みすぎて死亡したかどうかの因果関係はわかっていないと結論付けられているようです。

しかしエナジードリンクにはコーヒー1~2杯分程度のカフェインが含まれていることが多く、子供のカフェイン摂取は推奨されていないため、エナジードリンクメーカーも子供へは推奨していません。明確に18歳未満に対して非推奨をわかりやすく表示しているエナジードリンクもあります。

日本と海外のエナジードリンクメーカーの対応とエナジードリンクが子供に対して危険と考えられるカフェインについて詳しく見ていきましょう。

子供に影響のあるエナジードリンクの成分

子供に何かしらの悪影響があるとすれば、エナジードリンクに含まれるカフェインが最も危険と考えられます。

モンスターエナジーやレッドブルを何本飲むと致死量に達するかは別ページでまとめていますのでそちらをご覧ください。

体重約35kg(10歳の標準体重)の子供が急性カフェイン中毒になるカフェイン量

ざっくりと説明すると、『体重1kgあたり6.5mgのカフェイン』『3時間以内』に摂取するとほぼ半数の人が急性カフェイン中毒の症状を起こすとのことです。

例えば10歳の標準体重と言われている体重35kgの場合は、227.5mgのカフェインを摂取すると、摂取した半数で動機や焦燥感といった急性カフェイン中毒の症状を引き起こします。

ただし子供の場合は体格や内蔵の発達度合いなど大人とは比較できないので体重とカフェイン量の目安はこの限りではないと言えます。そのため上記の計算よりも少ない量、1本あたり160mgも入っているエナジードリンクを1本飲ませるのは危険であると判断すべきです。

急性カフェイン中毒になっただけでは死亡しない

ただし注意したいのが、急性カフェイン中毒の症状が出てもそこで即死亡するわけではないということです。

一般的にカフェインだけを摂取して死亡する場合、5~10gが致死量となります。

先述の通り子供の場合は大人とは比較できないので、この致死量の目安よりももっと少ない量で考える必要がありますが、仮に致死量と言われる量の1/5の量である1gのカフェインを摂取するためにはレッドブル250ml(カフェイン80mg配合)を12.5本、3.125L飲む必要があります。

エナジードリンク各社は子供への摂取を非推奨としている

アメリカだけでなく日本、その他各国では、『カフェインが入っているため子供には非推奨である』と商品に記載しています。

VPX bangエナジードリンクの表記

18歳未満の子供に飲ませないエナジードリンク
アメリカ最強のエナジードリンク、VPXのbangエナジードリンクはカフェイン量が300mgを超えていて明確に18歳未満と年齢を明記して摂取非推奨と大きく記載しています。

ちなみにbangと同じく殺人レベルのスパイクエナジードリンクにも同様に赤い字の『WARNING』の記載とともに『18歳未満と体重の軽い人は気をつけて』と書かれています。

NOSは一部の缶で18歳表記あり

18歳未満の子供に飲ませないエナジードリンク
NOSエナジードリンクは過去のコカ・コーラ販売時代、缶裏側に18歳未満の子供には非推奨であり、1本あたり160mgのカフェインが入っているため1日のカフェイン摂取量の上限400mgに気をつけるように記載があります。

NOSエナジードリンクに関してはネタなのか何かわかりませんが『NOSが10代を病院送りにした』というニュース見出しまで出てきて思わず吹いてしまうという・・・(;´∀`)

古いモンスターエナジーは表記が違う

18歳未満の子供に飲ませないエナジードリンク
古いモンスターエナジーには1日3本までという表記。160mgのカフェイン量なので480mgまでになりますね。大人であればそこまで問題視するような量ではありませんが、3時間以内に3本、約1.5Lを飲めば急性カフェイン中毒の症状が出そうな量はあります。当然子供向けの限界量ではありません。

18歳未満の子供に飲ませないエナジードリンク
現在のモンスターエナジーには『子どもや妊婦には非推奨』とその他のエナジードリンクと同じような表記になっています。

アメリカの子供とエナジードリンク

アメリカでは子供のカフェイン摂取については敏感な親も少なくないこと、大人でもコーヒーや紅茶などを飲む際は1日を通してカフェインの過剰摂取にならないように気をつけている人もいますので、子供がエナジードリンクを飲んで死亡するというニュースはそれが事実でなくてもセンセーショナルに映ります。

アメリカの小児科学会では10代の子供に対しては1日100mgをカフェインの摂取制限量として推奨しています。これは危険量というよりは慢性的なカフェイン中毒にならないために、という量だとのこと。毎日レッドブル250mlを1本程度であれば範囲内に収まりますがコーラなどほかの飲料からもカフェインを摂取している場合は注意が必要になる基準値となりますね。

ヨーロッパでは子供へエナジードリンクの販売を禁止する国も

ヨーロッパでも子供のエナジードリンク摂取については昔から議論がかわされていて危険視される対象となっています。

2014年リトアニアでは18歳未満へのエナジードリンクを販売を禁止することになりました。

そしてエナジードリンクの種類がかなり多いイギリスでも2018年に10代の子供にエナジードリンクの販売を規制する法律ができるということで話題になりました。

エナジードリンクだけではなく他のカフェイン飲料やカフェイン錠剤などすべて危険

ここまでエナジードリンクに含まれるカフェインが子供にとって危険であると書いてきましたが、カフェインはコーヒーなどにも多く含まれているため、エナジードリンクだけを特別危険視するのは間違いです。

子供が苦いコーヒーをたくさん飲むとは思えませんし、炭酸飲料で美味しいエナジードリンクは子供でも飲みやすくて過剰摂取を引き起こす可能性があるというのはありますが、気をつけるべきはカフェインですね。

この記事を書いた人:エナジー・ドリン君

アメリカに住んでいた2002年頃エナジードリンクと出会いました。日本でエナジードリンクの立ち位置がキモネタ系だったことに疑問を感じ、2013年サイト立ち上げ。 サイト立ち上げによりエナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを集め始めコレクションは世界各国から3,000種類以上、レビューは随時サイトにアップしています。 現在は日本在住、エナジードリンクを求め毎年海外へ飛び回るエナジードリンクトラベラーでもあります。
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