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エナジードリンクの栄養成分表示について

投稿日:2021年3月 2日|最終更新日:2022年1月24日

エナジードリンクの栄養成分表示について
「エナジードリンクには得体の知れない成分が含まれていて危険である」という思われてしまうのは何となく理解できますが、危険なものはそもそも流通することはないので今一度商品の裏面をよく見てみてください。見慣れない成分があれば「エナジードリンクの主な成分一覧」にまとめているのでそちらもチェックしてみてくださいね。

というわけで今回はエナジードリンクの商品裏面に記載されている栄養成分表示について解説していきます。

著者について著者:エナジー・ドリン君

2001年頃、在米時にダンスシーンを通じてエナジードリンクに出会い感動。 帰国後日本ではネタ飲料扱いだったエナジードリンクの本当の魅力を伝えるために2013年総合サイトを開設。 エナジードリンクマニアとして改めてエナジードリンクを真剣に飲み始め、各国で狩りをして飲み集めたコレクションは世界7,000種類以上。 メディア取材を受ける評論家や専門家としても活動中。

日本の栄養成分表示

これまで日本では食品衛生法、JAS法、健康増進法の3つ目的が異なる表示ルールがありましたが、これらは2015年に食品表示法にまとめられました。これまでの表示から新しい食品表示法に則った表示へと切り替えるための「経過措置期間」が施行日から5年となる2020年3月末まで設けられていました。

この経過措置期間終了までにエナジードリンクも新しい食品表示法に則った栄養成分表示に切り替わっています。

これまでの栄養成分表示の基準から、新基準になると義務表示として下記のように変更になりました。

  • 旧基準(任意表示) 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム
  • 新基準(義務表示) 熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量

これまで「ナトリウム」と記載されていたもは「食塩相当量」として表示されるようになりました。これにより1日の食塩摂取量の目安がわかりやすくなりました。

ちなみにこの「食塩相当量」は食塩を添加しているから特別に記載されているものではありません。製品に含まれているナトリウムを食塩とみなした場合にどれくらいの量を摂取することになるかを表したものです。そのためエナジードリンクの味に影響するような量の食塩が含まれることは稀です。(マツキヨのボディアンドソルトなどは例外)

参考サイト

では実際の国内のエナジードリンクの栄養成分表示を見てみましょう。モンスターエナジーオリジナルの裏面を比較してみました。

エナジードリンクの栄養成分表示について
この通り表記が「食塩相当量」に書き換わっていることがわかるでしょう。(ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量)

2015年以降、経過措置期間の間に食品の栄養成分表示はこのように徐々に変更されていました。

原材料の記載

エナジードリンクの栄養成分表示について
原材料は製品に含まれている重量順に並べて表記されることは良く知られており、そのとおりです。

配合量が記載されていなくても、左から順番に多く含まれていることは把握できるわけですね。

食品添加物の記載

エナジードリンクの栄養成分表示について
食品添加物は、食品衛生法第12条に基づいて厚生労働大臣の指定を受けた添加物(指定添加物)だけを使用することができます。

指定添加物以外に、古くから食用されていて問題ないことがわかっている既存添加物、動植物から抽出した天然香料、食物から使用する色素や果汁などの一般飲食物添加物など、それぞれ指定されたものが使用可能です。

そして加工食品に含まれる食品添加物は食品表示法により原則としてすべて記載されています。「エナジードリンクだから謎の危険成分が隠されている」ということはありません。下記参考サイトとしてリンクしている先に添加物リストがあるので気になる方はチェックしてみてください。

参考サイト

とは言え記載されている添加物の名称だけでそれがどんなものでどのように体に影響するものなのか、素人にはわからないですよね。これをすべてまとめるのは無理があるのでエナジードリンクの栄養成分表示の中にわからないものがあればググって確認してみましょう。公的機関かそれに準ずるサイト、大手メーカーの記事が参考になるでしょう。

一括名表示

食品表示法で原則的にすべての添加物を表示することになっていますが、一部の食品添加物は使用目的で一括名表示されていることもあります。

個々名で表示せずまとめた名称で表示される理由は、複数組み合わさることではじめて効果が出るものであり、細かく記載する必要性が低いとされているから。

(例)イーストフード、ガムベース、かんすい、酵素、光沢剤、香料、酸味料、調味料、豆腐用凝固剤、苦味料、乳化剤、pH調整剤、膨張剤、軟化剤

表示免除

一方で食品添加物の表示が免除されるものもあります。

  • 加工工程で使用されるが、除去されたり、中和されたり、ほとんど残らないもの
  • 原料中には含まれるが、使用した食品には微量で効果がでないもの
  • ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類の栄養強化剤

参考サイト

疑問に感じたらとことん調べるのがオススメ

エナジードリンクに限らず日本の食品の栄養成分表示とそこに含まれる添加物などについてまとめてみました。それぞれ国の機関やそれに準ずるような機関の情報をもとにしています。

気になることがあれば信用できる情報から調べてみましょう。情報源を明記しないSNSやネットニュースなどをすべて鵜呑みにするのは逆に危険です。

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